バルトの楽園

バルトの楽園

時は第一次世界大戦中、日本軍は中国の青島にいたドイツ軍を制圧し、4,715人のドイツ兵捕虜を日本へ強制連行しました。

捕虜となり、劣悪な環境と厳しすぎる規律で苦しめてきたドイツ兵に対し、「彼らは犯罪者ではなく、祖国のために戦った愛国者なのだから、人道的に守らなくてはならない」と説いた、会津出身の松江豊寿という板東俘虜収容所所長の実話がもとになっています。

映画的には、劣悪といいながらもそれほどひどい行状も描かれておらず、日本人の農民たちも普通に親切で、なんとも抑揚がなく、淡々と流れていきます。

制作費 15億円をつぎ込んだと言われる大作にしてはちょっと物足りない・・・・。

四国八十八箇所霊場参りの第一番札所の霊山寺という由緒ある日本の寺で、ドイツの誇り「第九交響曲」が奏でられるという、壮大なシーンになるはずが、ただの「発表会」になってしまった感じ。

しかし、戦争という貧しく厳しい時代にも、こんなに温かい日本人がいて、ドイツの優れた産業が伝播されるに至った経緯を知るうえでは、非常に良い映画だと思います。

安部首相ではないですが「美しい国」に通じるものがあるのかも。

この青島から日本に強制連行されたドイツ人捕虜たちの中に、ベルサイユ条約締結後も母国には戻らず日本に残り、ユーハイムローマイヤを創設した方がいらっしゃいます。
日独の温かい交流がなければ、日本にバウムクーヘンはなかったのかもしれません。

あとは、マツケンがお馬ではなく、チャリであぜ道をフラフラと突き進んで行くのが素敵です(笑)。


作品情報

題名 : バルトの楽園
制作 : 2006年
監督 : 出目昌伸
出演 : 松平健 ブルーノ・ガンツ  高島礼子


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