ゆれる

ゆれる

故郷のガソリンスタンドを継いだ真面目で誠実な兄と、東京でカメラマンとして成功した奔放で派手な弟。

母の死をきっかけに、故郷に帰って久々の兄弟再会を果たすも、ドライブに出かけた先で兄が想いを寄せ、かつ弟の昔の恋人でもあった女性が転落死してしまう。

事故か殺人か、兄弟の気持ちも、記憶も、真実もゆれる。

この映画は最後の最後になっても、コレという真実が見えないのです。
所々に出てくるワンシーンから想像するしかない。
観ている我々もゆらされているという・・・・。

最後のほうで、母が遺したフィルムに映る、幼い頃の幸せそうな家族を回想しながら、ある重要な真実を思い出すのですが、コレにはちょっと泣けました。

脚本が良いというのは、こういう映画のことを言うのでしょう。
「あの橋を渡るまでは、兄弟でした」というフレーズが頭にこびりついて離れなかったのですが、結局、世の中で一番理解できない人間というのは他の誰でもなく、「自分自身」なのかもしれません。

この映画は俳優陣も素晴らしいです。
特にオダギリジョーと香川照之、両氏には感服。本当によくできた素晴らしい映画でした。


作品情報

題名 : ゆれる
制作 : 2006年
監督 : 西川美和
脚本 : 西川美和
原作 : 西川美和
企画 : 是枝裕和
出演 :    新井浩文 伊武雅刀


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