県庁の星

県庁のキャリアである野村は仕事も高く評価され、野心も人一倍強く、エリート街道まっしぐら。
そんな野村が、民間企業との人事交流事業で「満天堂」という、ひなびた三流スーパーに派遣されることになる。

その派遣先で野村の「教育係」となったのは、野村よりもずっと年下のパート店員の女性、二宮だった。

まぁ、普通、このシチュエーションを難なく受け入れられる男性はそう多くは無いでしょうが、野村も例外ではなく、二宮に対しても、頼りない店長にも、覇気の無い従業員にも、マニュアルも組織図も存在しない「満天堂」にも不満が爆発する。

一流大卒のキャリア職員の野村と高校中退のパート店員の二宮という、出会うはずのなかった二人、お互い心の片隅では自分たちの非に気づきながらも、『民』と『官』の立場の違いはおろか、微妙な価値観のズレを修正することができない。

マニュアルや書類ありきで対応しようとする融通の利かない野村と、「サービス業は察するもの」と現場主義を貫く二宮。

しかし、言い換えれば、事業を推進するために「組織として必要なこと」熟知している野村と、現場に立って「サービス業に必要なこと」を体得している二宮、この二人が合わさった時、組織を動かす大きな力が生まれるワケです。
これはどこの企業も一緒ですね。

この映画を観て(特にラストの知事のやり取りを観て)改めて思ったのですが『前向きに検討』っていうのは結局、体よくあしらわれているに過ぎないのですよ。
苦情に対して『ご意見ありがとうございます。前向きに善処いたします。』なんてマニュアル応対に、そろそろ苛立ちを覚えそうな今日この頃。

映画全体に関しては、織田裕二演じる野村聡に「踊る大捜査線」の青島刑事ほどのインパクトがないのがちょっと残念なところですが、軽快なサクセスストーリーなので、気分良く鑑賞できると思います。


作品情報

題名 : 県庁の星
制作 : 2006年
監督 : 西谷弘
原作 : 桂望実
出演 :    和田聡宏 紺野まひる


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