ゲド戦記

ゲド戦記

観終わって劇場を後にして、あーー、こりゃ残念だなぁ、の一言。

自分的には、前評判ほど悪くないと思ったが、長年ジブリを観続けてきたファンとしては「残念」と言わざるを得ない作品だった。

まずは映像クオリティ。
これは「作風」と言うべきなのかもしれないが「細やかさ」がまるでなく、普通にテレビアニメを見ているのと大差ない。

トトロも千尋もハウルも至極丁寧に作られ、登場するキャラやら小道具やら風景やらの細やかさに感心させられ、そのディテールに深い愛着を感じることができたが、この作品にはそういった細やかさがまるでない。

そしてストーリー。
何で竜? ハイタカがゲド? テルーって結局何者? 影って何? 本当の名前がどうしたって? で、あの剣の意味は? ・・・・ etc。
謎めいたキーワードが次々と現れ、大きな展開を予想させるものの、前後が繋がらない。

原作を読まず、まったく知識がないままに鑑賞したのがいけないのか何なのか、とにかく展開が速すぎるのでは?
そして、命の大切さをどうこう言ってる割には人を刺すなど、ちょっと軽率な暴力的なシーンが目立つ。

私のようにストーリーに整合性を求めてしまう人が観ると、間違いなく消化不良を起こします。

あ、ちょっと酷評してしまいましたが、普通に楽しめることは楽しめると思うのです。
でも、ジブリ作品として観るとその期待が大きすぎた、と言ったところでしょうか。

これはある意味、私のようなジブリ信者が目を覚ます作品なのかもしれません。
ジブリブランドという興行の罠にはまってしまった感も否めませんね。


作品情報

題名 : ゲド戦記
制作 : 2006年
原作 : アーシュラ・K.ル=グウィン
原案 : シュナの旅(宮崎駿著)
監督 : 宮崎吾朗
脚本 : 宮崎吾朗


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